Interviewインタビュー

スペクタクル時代劇『真田十勇士』
篠田 麻里子さんにインタビュー

今までの人生をかけてでも、一生懸命やってやろうと思っています。

武将・真田幸村に仕えたといわれる家臣・真田十勇士の活躍を描く大迫力の舞台『真田十勇士』が初演からさらにパワーアップして再演される。今回、抜け忍である猿飛佐助や霧隠才蔵らを狙いながらも才蔵への恋心に苦悩する女忍び・火垂(ほたる)を演じるのは篠田麻里子さん。AKB48卒業後、初の舞台出演にかける意気込みやアクションに対する思いを伺った。

―AKB48卒業後、初めての舞台出演ですが、この作品にかける意気込みは?

卒業後の舞台も初めてですが時代劇そのものや殺陣も初めてで、しかも今までにこんなに大きなアクション舞台に出たことはないんです。この舞台のお話をいただいたことは自分の中で大きなチャンスだと思っているので、不安もすごく大きいですけど、やり切ることで自分の中の何かが変わるんじゃないかなっていう気持ちで挑んでいます。来月から稽古を合わせて3ヶ月間、自分の人生の中で一番頑張った3ヶ月にしたいですね。今までの人生をかけてでも、一生懸命やってやろうと思っています。

―歌のステージと芝居のステージ、同じ生のものですが心境の違いはありますか?

全然違いますね!グループでやっていた時と個人でやるときでは緊張の度合いも違いますし。今まで10年間、稽古をして舞台に上がってということをやっていましたが、お芝居に関してはまだ初心者なので色んな意味で不安だらけです。卒業してから、グループで動いていたときよりもスタッフさんやキャストの皆さんとお話しする機会が増えたので自分の中で吸収することが多くて、今までの10年間よりもここ最近の3ヶ月の方が濃厚だった気がします。出会いにすごく助けられましたね。

―女性のみのグループから一転、舞台では男性キャストばかりの座組になりますね。

そうですね、私も男っぽいので女子として見てもらえるかな(笑)?男性に負けたくないという気持ちは火垂と一緒だと思ってます。火垂は男性社会の中で生き抜いていく女性の強さを持っていなら、その中で抱く恋心という女性らしい部分もあるので、その辺りも出していけたらいいなと思っています。くノ一としての強さやアクション、舞台として色々な動きを見せていきたいですね。「才蔵を殺すのは自分だ」というセリフがあるのですが、立場上、恋心をあまり表に出せない中での純粋さや、“殺したいほど好き”という一途さも作っていきたいですね。

―演出の堤幸彦さんから火垂の役柄について何かお話しはありましたか?

明日お会いしたら聞いてみたいなと思っていますけど、堤さんとはAKBのときに「フライングゲット」という曲のミュージックビデオでご一緒させていただいて、そのときに少し殺陣をやらせていただいたんですよね。なので縁があるなぁと。今回はまたミュージックビデオと違って舞台で火垂という役柄を演じるので、色んな演出をしていただきたいなと思っています。

―この作品の初演もご覧になったということですが、ご感想は?

真田幸村に対する自分のイメージを覆されて度肝を抜かれました。英雄的な人物がまさかのあんなキャラでいいのかという、そこがまた1つの面白さでもありますね。舞台中の何が本当で何が嘘なのか、多分観ている皆さんもわからなくなってくると思います。そこがこの舞台のすごく面白いところですね。最初は時代劇って時代背景がわかってないと難しいのかなって思ったんですけど、すごく観やすくて、知らなくてもカジュアルに観れるんです。私自身も観ていてすごく楽しかったし、幅広く色々な方に観ていただけるんじゃないかと思います。ワイヤーアクションやプロジェクションマッピングなども使われていて、今までに観たことのない舞台だなと思いましたね。

―9月に同作の映画版も公開されますが、舞台版ならではの魅力は?

スピード感など映画には映画の良さもあると思うんですけど、生で見ていただけるアクションというのも楽しいですね。臨場感のあるお客さんとの距離感というのが魅力的かなと。それに、舞台は生のものなので、その場での面白さやその日ごとの変化というのも魅力の1つなんじゃないかなと思います。勘九郎さんはアドリブも多いという話ですが、それこそテーマである“どれが本当でどれが嘘か”わからないレベルなんですよね。アドリブを振られてもいいように芸をちゃんと磨いておきます(笑)。映画の『真田十勇士』と舞台の『真田十勇士』は一緒の作品でありつつ別物でもあり、様々な魅力があるので、両方観ていただきたいなと思います。

―アクションに関してとても意欲的ですが、どのような稽古をされているんですか?

『リアル鬼ごっこ』という映画を出会いに、そこからアクションを習い始めて、今も週に1回くらい継続して習っているんです。今回の舞台があるので1ヶ月前くらいからはアクションとは別に殺陣の稽古もやらせていただいています。殺陣は歩き方も所作も普通のアクションとは全然違いますね。すり足で歩く練習をしたりと、時代劇って腰と膝をすごく使うんです。どうしても現代風に歩いてしまうので体が浮いてしまうというか、そういう難しさは日々感じています。

―そのアクションを体現するための体作りとして、何かしていることはありますか?

去年くらいから走り込みを始めています。やっぱり持久力が必要だという話になって、100メートルダッシュを毎日10本やって、舞台に出て一気に心拍数が上がっても、ぜぇぜえしないような訓練をここ半年くらいずっと行っていますね。だいぶ息が上がらなくなってきましたよ。でもお芝居やセリフがあるとどんどん上がってきちゃうのでそこをなんとかあと1ヶ月くらいで…。あとは呼吸法とかですね。自分自身とてもあがり症なので、舞台で落ち着くための深い呼吸の練習を地道にやっています。

―関西では兵庫での公演となりますが、兵庫での思い出などはありますか?

神戸はバラエティ番組の収録とかで来させてもらうことが多くて、有馬温泉に行ったり神戸牛を食べたり南京町に行ったりと結構堪能しています。やっぱり神戸牛は最高のお肉でしたね!今回は兵庫で千秋楽なので、みんなで打ち上げをしたいなと思っています。勘九郎さんもお忙しい方で、この舞台が終わったら次はいつ会えるのかわからないくらいだと思うので、ここで色んなものを吸収して、色んなお話ができたらなと思っています。

―読者にメッセージをお願いします!

関西にはライブでよくお邪魔していたんですが、客席の盛り上がりがすごくて。お芝居の舞台での実際の空気感というのはまだわからないですけど、一番盛り上がるんじゃないかなとすごく楽しみにしています。関西で全ての千秋楽を迎えるので、ここで全部出し切りたいと思っています。劇場でお待ちしておりますので、ぜひ足を運んでください。よろしくお願いします。

Profile

<篠田 麻里子>
1986年3月11日生まれ。アイドルグープ・AKB48の元メンバー。AKB48劇場内カフェ勤務からチームAに大抜擢され、11年にはシングル『上からマリコ』で初のセンターポジションに。08年より女性ファッション誌『MORE』の専属モデルとしても活動。13年のグループ卒業後は、女優、モデル、タレントと多方面で活躍する。近年の出演作は映画『リアル鬼ごっこ』(15)、映画『テラフォーマーズ』(16)、ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(16)など。今後の出演作として、ドラマ『家売るオンナ』のゲスト出演が決定している。

Storyストーリー

スペクタクル時代劇『真田十勇士』

【脚本】マキノノゾミ 【演出】堤幸彦
【出演】中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、高橋光臣、村井良大、加藤雅也、浅野ゆう子 ほか

各プレイガイドにてチケット発売中

スペクタクル時代劇『真田十勇士』の公開情報

大阪公演期間 2016年10月14日(金)~23日(日)
キャスト 【脚本】マキノノゾミ 
【演出】堤幸彦
【出演】中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、高橋光臣、村井良大、加藤雅也、浅野ゆう子 ほか
会場 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
(西宮市高松町2-22)
料金 S席 12,500円/A席 9,000円/B席 6,000円(全席指定・税込)
問い合わせ 問い合わせ:梅田芸術劇場 TEL 06-6377-3800 
http://sanadajuyushi.jp/