Interviewインタビュー

よしもと新喜劇 映画『西遊喜』
すっちー インタビュー

“「パンツミー」と天竺目指す4人って全く関係ないから「むちゃくちゃやん!」って思いましたね(笑)”

2014年に吉本新喜劇の座長に就任し、おかっぱ頭の“おばはん”キャラ「すち子」で人気沸騰中のすっちーさん。2016年1月16日(土)に公開のよしもと新喜劇 映画『西遊喜』では、三蔵法師役で出演。エンディング曲では、「歌ネタ王決定戦2013」で見事優勝した「すち子&真也」で『パンツミー』を披露している。映画公開を前に、見所や撮影秘話について話を聞いた。

―映画『西遊喜』は、吉本新喜劇初の劇場版ということですが。

全国で公開されたら、劇場に来れない方も新喜劇に触れてもらえるいいきっかけになると思います。まだまだ東の方は、知名度も低いのでこの映画で新喜劇を知ってもらえたら嬉しいです。

―本作では「すち子」のキャラクターで三蔵法師を演じられていますよね?

そうですね、新喜劇を知っている人から見たらすち子ですね!(笑)

―大人気の「すち子」ですが、いつ頃から始められたキャラクターなんですか?

う〜ん、いつやろ…。コンビだった時からコントとかでも女性の役をするのが嫌であまりやっていなかったんですけど、新喜劇入るちょっと前に女性社員のモノマネをしたことがあって、そこからですかね。新喜劇でおばはんの役がきた時にその女性社員のモノマネをしていた時の格好をして、そこにもっと「こうしよう、あぁしよう」みたいな感じで今のすち子が出来上がりました。新喜劇ではコントの時と話すスピードも変わってくるので、新喜劇に合ったテンポの話し方に変えました。あと、女性社員のモノマネの時から乳はえげつなく大きくなりましたね(笑)。スポーツブラを付けているんですけど、衣装を作る人が「また大きくしといたよ〜」言うて、悪ノリでどんどん大きくして今ではHカップもあるんですよ。これ以上は目も散るし「これくらいでやめときましょう」って言うてるんですけどね(笑)。「触ってもいいですか?」って言ってくる女性も多いんですけど、男性は女装しているからか抵抗があるみたいで遠慮してあまり来ないですね。

―本作では、新喜劇お馴染みのキャラクターやギャグもたくさん出てきますが、映画ならではの魅力などはありますか?

映画になって一番違うことは、まず「西遊喜」という設定ですね。お馴染みのメンバーではあるんですけど、それぞれがいつもとは違った役どころを演じているので、その辺も注目して頂きたいです。あと、新喜劇の舞台では「花月うどん」や「喫茶・フラワームーン」とか、その1つのセットでお話が続いていくんですけど、映画では場面がコロコロ変わるので、新鮮に感じてもらえると思います。ワイヤーアクションやCGなど、舞台では出来ないこともやっているので、そこは映画ならではの魅力ですかね

―台湾での撮影はいかがでしたか?

たった3日間での撮影で、いろんな所に行ったのでバタバタでした。フリーホールに乗るシーンがあったんですけど、(酒井)藍ちゃんの安全レバーが閉まらないというハプニングがあって。藍ちゃんが乗れないとあのシーンが成り立たないので、大人何人かでぐぅーって抑えてなんとか乗れたんですよ(笑)。僕もカメラを付けるためにヘルメットかぶって、重ね着した衣装の上から安全レバーを付けていたらなんか閉所恐怖症みたいになって、ちょっとパニクってしまって「すいません、1回外してください!」っていうことがあったんです。あのシーン、すごく顔色が悪いんですけど、高い所にあがって落とされたからっていうより、締めつけられた不安感の方が大きかったんですよね、実は(笑)。

―アドリブのシーンも多々あったとお聞きしました。

演技がフリーのシーンも多かったですし、決まっているシーンでも監督さんがアドリブの方を使ってくれたりして。普段の舞台でもあることなんですけど、決まっているシーンでもハプニングがあってそっちに流れてしまったりとか、そういう新喜劇のいい部分を映画にも取り入れられたので、そこは良かったなって思いますね。

―アドリブが飛び交う現場で、思わず笑ってしまったことはありましたか?

僕がやっている三蔵法師と吉田(裕)の孫悟空はまぁまぁやりとりが多いんですけど、残りのブタ(猪八戒/酒井藍)とカッパ(沙悟浄/松浦真也)はあんまないんですよね。オフの演技で何とか目立とうとするから、目から火花が散るんちゃうかってほどやり合うんですよ(笑)。歩き疲れて立ち止まるシーンを撮る前に「ここで座るか、立ったままでいくか」っていうのを猪八戒と沙悟浄が話してて。「座ったらかっこ悪いから立っときましょか」っていう話で撮影がスタートしたんですけど、いざ始まったら猪八戒がスッと座りよったんですね。その後2人が揉めてたのが、個人的におもしろかったですね。本気で裏切ったのか、笑かすためにやったのか分からないんですけど、そういう空気感も伝わるんちゃうかなって思います(笑)。まぁそんなこともありましたが、いつもやっているメンバーということもあって、撮影はとても楽しく出来ましたね。

―エンディング曲には「すち子&真也」の『パンツミー』が起用されていますよね。

当初そんな話は全くなかったんですよ。急に『パンツミー』をCD発売するよってなって、正直「(発売のタイミングが)えらい早いな」って思ったんです。バタバタと収録して気ぃ付いたら『西遊喜』のエンディングになってて。「パンツミー」と天竺目指す4人って全く関係ないから「むちゃくちゃやん!」って思いましたね(笑)。「わてはナニワのパンツミー♪」言うてるんですよ?何にも関係ないし…むちゃくちゃ!(笑)

―『パンツミー』は松浦さんの即興で生まれた音楽だったんですよね?

そうなんですよ。カラオケで松浦が女の子のパンツを覗こうとしていて「ほんま“パンツ見ぃ”やなぁ」言うたら、 開き直った松浦が即興でこの歌を歌い出したんです(笑)。そこからへこむ事を入れてみよう、とか歌い出しを「そんなことより」からにしようとかいろいろ付け加えながら今の形が出来ました。1回舞台で披露したらお客さんの反応が良くて、「またパンツミー観たいです」って声をいただいて、いろんな所でやるようになったんです。今年の6月にそんなことがあって12月にはCD発売ってなったんでびっくりしています。単調で覚えやすいので真似したり替え歌にして楽しんでもらえたら嬉しいですね。子どもらが「パンツミー、パンツミー」言うて、親が怒るみたいな(笑)。「リストラされてもパンツミー」、「自転車盗まれパンツミー」とか不幸なことも笑いに変えてくれる歌だと思うので、ふっとこれを口ずさむことで元気になっていただけたらと思います。これはどこでも言うてるんですけど、盗撮とか覗きを推奨する歌では全然ないので!たまたま見えたパンツを「ラッキー!」って見るのはいいけど、「自分で無理やり見に行ったらあかんよ」っていうのは言っておきたいです。

―2015年を振り返ってみていかがですか?

2014年に座長にならせていただいて、そこからは、あっという間に過ぎた1年でしたね。先輩方がテレビで紹介してくれたのもあって、ちょっとずつ世間の人に認めてもらって、吉田との「乳首ドリル」にしても松浦くんとの歌ネタにしても、ずっとやってきたことが形になった年かなって思います。そういう形になったのを見ると頑張ってきて良かったなって思えますね。

―最後に2016年の目標をお願いします!

今新喜劇の座員が100人以上いて、ほとんどが若手なんですけど、ちゃんと絡めていないなって思っていて。新喜劇の座長やのに、どんな子が居て、どんなノリが出来る子が居て、どんな特技を持っている子が居てっていうのを把握出来ていないので、そういう若い子たちとイベントをやって、また新しいものを生み出せればいいなって思っています。

Profile

<すっちー> Succhi
1972年1月26日生まれ、大阪府摂津市出身。2007年10月より吉本新喜劇に所属し、2014年5月に座長に就任した。『歌ネタ王決定戦2013』では「すち子&真也」で見事優勝。現在は大阪のおばちゃんをイメージした「すち子」というキャラクターで人気沸騰中。

Storyストーリー

©2015 吉本興業

よしもと新喜劇 映画『西遊喜』

【監督】嘉納一貴
【脚本】松本崇
【出演】すっちー、吉田裕、松浦真也、酒井藍、池端レイナ ほか

この世のすべての人が幸せになれるという経典を求め、遥か遠く天竺へと旅を続ける三蔵法師(すっちー)、孫悟空(吉田裕)、沙悟浄(松浦真也)、猪八戒(酒井藍)。しかし、そこに妖怪大魔神ビッグコブラ(池乃めだか)とその一味が現れ、一行の行く手を阻む。三蔵法師らは無事に天竺にたどり着けるのか!?

よしもと新喜劇 映画『西遊喜』の公開情報

公開日 2015年1月16日(土)
監督 嘉納一貴
脚本 松本崇
出演 すっちー、吉田裕、松浦真也、酒井藍、池端レイナ ほか
公式サイト http://www.shinkigeki-saiyuki.com/
エンディング曲 すち子&真也『パンツミー』 12月23日(水・祝)発売/500円(税込)