Interviewインタビュー

「KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!」
小籔千豊さん インタビュー

吉本新喜劇座長の小籔千豊が企画するイベント「KOYABU SONIC(コヤブソニック)」が今年で7年目を迎える。9月13日~15日に行われる、最後の「KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!」を前に、“コヤソニ”に対する熱い思いを聞いた。

コヤソニ開催のきっかけとなったヒップホップユニット「ビッグポルノ」を結成してから10年ということですが、変化はありましたか?

結成の時は、僕もメンバーのレイザーラモンも全然売れていなくて、バイトをしながら芸人をしていたんですけど、今ではありがたいことにテレビに出させてもらえる機会も増えて…そういう仕事の変化が一番大きいですね。あとは、曲作りも変わりました。初めは、個人名を入れたり下ネタド直球の言語を使った歌詞が多かったのですが、ラジオやテレビ出演が増えて、オンエアできる範囲の下ネタの歌詞を心がけるようになりました。

ライブで一番盛り上がる曲は?

一番知名度があるのは「KING TIMER」ですね。ライブでは、おしゃれな若い女性も多いんですけど、恥ずかしがらずに下ネタの歌詞を口ずさみながらノって、盛り上げてくれます。間違わずに歌ってくれたりしているのをみて、僕らよりも普段聞いてくれているんじゃないかなと思いましたね(笑)。

コヤソニが今年で最後の理由は?

ビッグポルノの解散です。レイザーラモンRGが「子どもが大きくなってきて、いじめられるかもしれないから下ネタの歌を作りたくない」って言ってきたんです。子どもが理由なら仕方ない、と解散を決めました。
ビッグポルノの歌を広めたいとコヤソニを頑張ってきたので、根本的な理由がなくなるのであれば終わらせるのが筋なのかな、とコヤソニも一旦終了という形を取りました。音楽業界初だと思うんですけど“子育ての方向性の違いで”解散します(一同笑)。

今までで一番印象深い思い出は?

イベント当日に台風が直撃したことですかね。屋外でいつ中止になってもおかしくない状況の中で決行したんですけど、途中からたまたま空いていた近くの体育館に移動したんです。その時は大変だったんですけど、始まった会場と終わる会場が違うフェスなんて滅多にないので、それもそれで面白かったかなと今となっては思いますね。

では、一番大変だったことは何ですか?

ビッグポルノのCD発売ですね。アーティストではなく芸人で知名度もなく、しかも曲は下ネタということで余計に難しかったです。そんな中始めたのがコヤソニでした。コヤソニにキョンキョン(小泉今日子)やCharaなどの豪華な方々が出演してくれて、イベント自体が大きくなってやっと、CD発売の話がきました。それまでの過程がやっぱり一番大変でしたね。ビッグポルノやコヤソニは、売れていない貧乏の時からやってきたことなので、僕の中では新喜劇よりも地元感があって、何よりも大事にしてきました。昔に比べて仕事が増えて忙しくなってきても、絶対にコヤソニは開催したい!という思いでしたね。ビッグポルノとしてステージに立っている時は、「あの時本当にお金なかったなぁ」とか当時のことをよく思い出していました。ステージで下ネタの曲をノリノリで歌いながら、実は心の中ではすごくノスタルジックな気持ちだったりするんですよね(笑)。

今年でコヤソニがファイナルとなりますが、心境的にはいかがですか?

「コヤソニ」はボケでつけた名前で、最初は笑いながら言われていたりしてたのですが、最近では普通に言われるようになって…ボケて言ったのにスベっているみたいでなんか恥ずかしいです(笑)。でも、それは出演してくれた方や支えてくれたスタッフ、お客さんがコヤソニを盛り上げて、知名度を上げてくれたおかげだと思います。鶴瓶さんがある時、「コヤソニはどこのフェスよりお客さんがいいよな」って言ってくださったことがあったんです。出演してくれたアーティストや芸人からも、マナーがちゃんとしてて、ノリもいいし、やりやすいという言葉をもらって…それを聞いてコヤソニはみんなで作り上げたフェスなんだなっていうのを実感しました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ファイナルの見所は?

出演者が豪華になったりして、イベントが大きくなっている部分はあったんですけど、基本的に毎回グレードアップしたい訳ではなく、コヤソニらしいオンリーワンなフェスを目指しているので、今までと変わらずコヤソニの雰囲気を楽しんでほしいです。でも今回は最後なので、どうしても出演してもらいたかった人たちには、声をかけさせてもらいました。そんな新しい出演者やシークレットアーティスト、シークレット芸人にも注目してもらえればと思います。2日目は、今までに出演してくれた方々を中心にラインナップしているので、一番コヤソニらしさが味わえるのではないかなと思います。

最後に一言お願いします!

無名の芸人でも頑張ったらここまでこれるんだというのを見て、私も頑張ろうって思ってもらえれば嬉しいですね。そして何より豪華な出演者の方々のステージをみて、最後のコヤソニを楽しんでほしいです!

Profile

大阪府大阪市出身。2001年に、吉本新喜劇に入団。2006年に吉本新喜劇の座長就任。2011年に「東京にも新喜劇を広めたい」との思いから、東京吉本へ移籍を決断。タレントとしても多くの番組に出演している。その他、2003年にはレイザーラモンとのユニット「ビッグポルノ」を結成し、2008年から「コヤブソニック」を開催している。