Interviewインタビュー

映画『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』
堤 真一さん インタビュー

“おじさんたちが一生懸命アホなことをやっています(笑)”
男気満載でクセになる面白さで累計発行部煤450万部突破の人気コミック『土竜の唄』が、宮藤官九郎脚本・三池崇史監督の最強タッグで遂に実写化。本作で、主人公・玲二(生田斗真)と兄弟の契りを交わす“クレイジーパピヨン”こと日浦匡也を演じた堤真一さんに、話を聞いた。

日浦を演じるにあたり大切にしたのはどのようなことでしたか?

この人は、たとえば取り立ての時、持ってるくせに出さないとか隠すとか、そういう奴に対しては非道なことをするんですけど、人を破滅に追い込むために何かをする人ではないんですね。僕の中での日浦は、ヤクザ同士の抗争の時にお互いつぶし合うことがあったとしても、カタギに対して、相手を破滅させることによって自分が得をするっていう生き方を選択している人ではないんです。麻薬でシノギをやらないっていうポリシーも、結局薬をやるっていうことはみんな破滅していくわけですよね。人間が破滅するものを与えて自分が得をするっていうのは絶対にしない。「クレイジーパピヨン」の「クレイジー」なところが大事なのではなくて、作中で「極道が外道になる」っていう台詞があったんですけど、僕はそこを日浦が守っていることが一番大事なところかなと思いました。

かなりハードな現場だったとお伺いしましたが、振り返って大変だったなと思うシーンなどありますか?

ちょうど去年の今頃、2月ぐらいに埠頭でのシーンを撮影したんですけど、まあ、半端なく寒いんですよ(笑)。寒くてこの(スーツのみの)衣装じゃないですか。アクションがあるのでコートを着ているわけでもなく、海で風をよけるものも一切なく。それで日が暮れてから次の日の朝まで、ずっと撮影しているっていうのが本当に…あと眠気もあるし。そのなかでアクションをやらなければいけないっていうのはキツかったですね、特に。生田くんなんかは若いから大丈夫だと思うんですけど(笑)、僕はもう今年で50歳ですから、寒いところで急に動けっていうのが怪我も心配だし、一番怖かったですね。

その寒い中で、いきなりアクションをしなければならないときに、どうやって切り替えましたか?

とにかく体を冷やさないようにしておかないとっていうことですね。冷えた状態から動くと、僕は肉離れとかすぐやっちゃうから、なるべくあっためて、あっためて。アクションの前には色んなところにカイロ貼ったりとかして、とにかく体を冷やさないということをずっとしていましたね。

完成した映画をご自身でご覧になっていかがでしたか?

撮影しているときは完成した時どうなるかは分からないし、自分が出ているシーンぐらいしか分からないんで、通して見た時はもうほんとに笑いましたね。特にあの警察幹部の3人、遠藤憲一さんと吹越満さんと皆川猿時さんのトリオは本当に笑いました。やっぱり警察のあの3人があそこまでバカだと思わなかったし、隠密行動なのに隠密行動になってないよっていう。「こんなの観られたらもうおしまいじゃん」っていう状況ばっかりだったから、それがおかしくて。それをまた真剣にやっているのが良いですよね。
それから脚本のときも思ったのが、玲二が彼女と初めてヤるというときに、色々違うことを空想しながらっていうところ、まあ男だったら誰でも「男って結構バカなことを努力してんだよ」って。おかんのことを思い出すとか(笑)。女性から見たら「そんなバカな(笑)」みたいな感じかもしれないけど、男だったらみんな「ちょっと分かる」っていう部分。女性から見たらまったくリアリティがないシーンなんでしょうけど、男からするとめちゃくちゃリアルな感じがする。

それは気付きませんでした(笑)

コント的だなと思ってるでしょ?

はい(笑)

あれ、コントでは全くないっていう。ああしないとガマンできないっていうときがあるんで(笑)

最後にこれからご覧になる女性にメッセージをお願いします。

何にも考えずに生田くんを堪能してくれればと思います(笑)。その周りでおじさんたちが一生懸命アホなことをやってます。バカな男ばっかり出てくる話で笑えて、でも笑えるけどちょっと感じるものがある、本当に楽しい映画です。

Profile

<ツツミ シンイチ>  
1964年7月7日生まれ。兵庫県西宮市出身。
【主な映画作品】『プリンセストヨトミ』(11)、ALWAYS 三丁目の夕日64’』『宇宙兄弟』(12)、『俺はまだ本気出してないだけ』『地獄でなぜ悪い』(13)『神様はバリにいる』(14公開予定)

Storyストーリー

©2014 フジテレビジョン 小学館 ジェイ・ストーム 東宝 OLM
©高橋のぼる・小学館

土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI

【脚本】宮藤官九郎
【監督】三池崇史
【原作】高橋のぼる(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
【出演】生田斗真/堤真一/岡村隆史 ほか

交番勤務の巡査・菊川玲二(生田斗真)はある日、署長の酒見(吹越満)に呼び出され突然クビを言い渡される。驚く玲二だが、実は表向きは懲戒免職の形をとりながら、犯罪組織に潜入してターゲットを挙げる潜入捜査官、通称“モグラ”になれという命令だった。ターゲットは関東一の広域暴力団・数寄矢会会長、轟周宝(岩城滉一)。ひょんなことから数寄矢会傘下の阿湖義組の若頭“クレイジーパピヨン”こと日浦匡也(堤真一)に気に入られた玲二は、とんとん拍子に組長の阿湖と親子盃の義を取り交わすことになる。そして―。

土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJIの公開情報

公開 公開中
脚本 宮藤官九郎
監督 三池崇史
原作 高橋のぼる(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
出演 生田斗真/堤真一/岡村隆史 ほか
劇場 OSシネマズミント神戸 ほか
公式サイト http://www.mogura-movie.com/