Interviewインタビュー

『劇場版タイムスクープハンター安土城 最後の1日』
要 潤さんインタビュー

“台風が直撃するなかで撮影を決行したのは、この作品ぐらいかもしれません。”
NHKの人気番組「タイムスクープハンター」は、未来の通信社の記者=時空ジャーナリストが、教科書に載らない名もなき人々に密着し、歴史の真実をドキュメンタリータッチの取材映像であぶりだしていく、全く新しい設定の時代劇だ。これまで5年に渡り5シーズンを重ねてきた番組の待望の劇場版。主人公・沢嶋を演じる要潤さんに、制作秘話や意気込みを訊いた。

5年越しの劇場版ですね!

僕も、TVシリーズからの制作陣も、みんなが待ち望んでいたことだったので「いよいよ来たか!」と気合が入りました。撮影がはじまる前には、まるでお祭り前夜のようなワクワクする感じがあって、それこそ楽しみすぎて寝られない(笑)。でも、いざ撮影がはじまってしまうと、あっという間にすべてが終わってしまって、最後は名残惜しい気持ちでいっぱいでした。

ジャーナリスト・沢嶋を演じる上で気を付けていることは?

歴史の主人公たちの邪魔をしないことを常に意識しています。〝教科書に載らない名もなき人々”が、どんなことを考え、どんな思いで行動しているのかをしっかり取材すること。それが沢嶋としては大切なので、逆にあまり喋りすぎないようにしたり、カメラにも映り込みすぎないように気を付けたり…。「主役の動きをさまたげない」こと。これがジャーナリスト・沢嶋としてのポイントですね。

TV版との違いは?

「本能寺の変」が起きた1582年と、昭和60年、そしてタイムスクープ社のある未来。この3つの時代を行き来するダイナミックさが映画ならではだと思います。昭和60年という時代劇としては新しい時代にも行っているので、観ている方には少し懐かしい気持ちにもなっていただけるんじゃないかなと。それに、今までは社内のやりとりがクローズアップされることもなかったので、TVシリーズからご覧になってくださっている方には特に新鮮に感じて頂けると思います。

台風のなかでの撮影もあったと伺いました。

台風が直撃したときですよね。普通は、照明や音声のセッティングができないので中止になってしまうところなんですけど、臨場感を重視して、カメラ1つで撮っているこの作品だからこそできたのかなと思います。数ある映画のなかでも、あれほど悪天候のなかで撮影したのはこの作品くらいかもしれません(笑)。でも、安土城内に攻め入ろうという作品中の緊迫感と、実際に撮影するときの緊張感がリンクして独特の雰囲気に仕上がったなと感じています。シーンとしてはそれほど長くないんですけど、ぜひ注目してみてください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

今はもう存在しない安土城を、今撮影した城壁をベースに再現したCGや、ストーリーに合わせて展開していく音楽などは、僕自身完成版を観て「すごいなぁ」と感心したところなので、みなさんにもぜひ劇場で観て、驚いて欲しいなと思っています。歴史を知らなくても気軽に楽しんでもらえるエンターテイメント作品なので、時代劇をご覧になったことがない方にも足を運んでもらえたら嬉しいです。

Profile

<カナメ  ジュン>
1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年、テレビドラマ「仮面ライダーアギト」(テレビ朝日)でデビュー。その後、多くの映画・テレビドラマに出演。2009年より放送が開始されたNHKの「タイムスクープハンター」シリーズでは、第一話から主人公・沢嶋雄一を演じている。

Storyストーリー

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劇場版 タイムスクープハンター安土城 最後の1日

【監督・脚本】中尾浩之
【出演】要潤/夏帆/杏/時任三郎 ほか

タイムスクープ社の時空ジャーナリスト・沢嶋雄一(要潤)は、1582年の本能寺の変直後の京都にいた。今回の取材対象は、幻の茶器を持つ商人を博多まで護衛する役割を担った、名もなき侍・矢島権之助(時任三郎)。彼らに同行取材を試みる沢嶋だが、“未来の武器”を持つ謎の山伏に襲われ、茶器は滝壺にへ流されてしまう。このままでは本来の歴史が変わってしまう!ただちに歴史修復作業に取り掛かる沢嶋たち。消えた茶器の捜索の末、彼らが最後に辿りついた先は織田信長の居城・安土城。奇しくもその日は、安土城が焼け落ちた“最後の1日”だった―。

劇場版 タイムスクープハンター安土城 最後の1日の公開情報

公開 8月31日(土)より神戸国際松竹ほかで公開
監督・脚本 中尾浩之
出演 要潤/夏帆/杏/時任三郎 ほか
公式HP http://timescoop.jp/