Interviewインタビュー

Kさんインタビュー

“ステージで歌う自分を想像することで乗り越えられた641日でした。”
母国韓国で兵役の為、約2年間活動休止していたKさん。兵役に就いた日数641日をタイトルとした、復帰後初のオリジナルミニアルバム『641(読み方:ロクヨンイチ)』のリリース、3年ぶりのホールライブを経て、来月8/10(土)からは全国18ヶ所を回る弾き語りツアー「K style」が開催される。音楽活動の新たな原点となった兵役での日々と、改めて今後の展望について話を聞いた。

まずは「おかえりなさい」!

(笑)ありがとうございます!

軍隊生活はいかがでしたか?

マイナス気温の屋外で寝る訓練とか、二週間ずっと外に出っ放しとか、山奥で生活するとか、肉体的に大変なものもありましたが、僕としては、精神的にいろいろと鍛えられました。ほとんどが18、19歳で入隊した年下の先輩ばかりの中で過ごす団体生活に最初は慣れなくて…。でも、「どうせなら楽しくやって戻った時に話せるネタをたくさん作ろう」と、考え方を切り変えてからは楽になりましたね。

面白いネタはありましたか?

訓練生の時は軍から支給されるものしか食べられないので、外の食べ物が食べたくてしょうがないんです。ある時、射撃訓練で8時間ぐらいマイナス20℃の外で待つことがあって、寒いのを忘れさせるため、持っていた手帳に食べたいものを同期の仲間と二人で一個ずつ「チキン」「ラーメン」「パンケーキ」とか書き合っていたら、どんどん仲間が増えて、さらに絵がうまい人がリアルなチキンの絵を描き添えてくれたりして、結局20人ぐらいになって!でも当時はそんなことだけでもとても盛り上がったんです(笑)今思うと面白いですよね。でも、食べられる環境でいるっていうのは、どれだけ幸せなことなのかっていうのはやっぱり忘れちゃいけないんですよね。

そんないろんな思い出が詰まった表題曲の『641』なんですね。

〝前を走っている人の背中を応援する強さをこの旅が教えてくれた〟という歌詞があるんですけど、個性を消して、みんなで同じ列を作って一日一日をひたすらに一緒に進んでいく軍隊生活の中で、「自分じゃなく仲間の背中を押してあげることが、逆に自分の為にもなるんだ」と気づけた部分からできたんです。僕が一番好きなフレーズです。もちろん待っていてくれた方たちへの感謝の思いも入っていますよ!

6月に約3年ぶりに行われたホールライブはいかがでしたか?

やっと帰ってきたという感じがしましたね。今まで〝ただいま〟っていうのは色んなところで言ってきたんですけど、ステージに立って言うことで、やっと戻って来られたなと。この二年間、ステージに立って歌う自分を想像することで乗り越えられたことも多かったので、ライブをできる場所があって、協力してくださる方々がいて、そして聴きに来てくださるファンの方々がいて、本当に幸せだなって思いました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

たくさんの経験をして、人としてもアーティストとしても少しでも前に踏み出せた気がしています。その記憶と経験で制作したアルバムをぜひ多くの人たちに聴いていただきたいです。そして、10月6日(日)の新神戸オリエンタル劇場のライブにも、足を運んでくださると、めちゃめちゃ嬉しいです!

Profile

<ケイ>
1983年11月16日韓国・ソウル出身のJ-POPシンガーソングライター。2005年『over...』で日本デビュー。同年フジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』の主題歌に起用された『Only Human』は20万枚を突破する大ヒットとなった。ずば抜けた歌唱力でピアノを弾き語る若きピアノマン。