Interviewインタビュー

映画『中学生円山』
平岡拓真さん 宮藤官九郎監督 インタビュー

“「男が隠していたのはこれだったのか!」という、 男性の生態を知れます”
宮藤官九郎監督4年ぶりの最新作は、謎のシングルファーザー・下井(草彅 剛)と、頭の中がエッチでバカバカしい妄想でいっぱいの中学生・円山克也の“妄想アクション”。モヤモヤとしたものを抱えながらも少しずつ成長していく円山を演じた平岡拓真さんと、自身も妄想少年だったという宮藤官九郎監督に、作品のお話を伺った。

「妄想」が今作のキーワードですね

宮藤:(中学生の頃は)現実があまりにも退屈だから妄想することでバランスをとっている感じだったと思います。この映画の中の下井みたいに、親には相談できなくても、近所に住んでいるおじさんが「君だけじゃないよ」と言ってくれたらどれだけ楽だったかなと思うんですよね。僕の場合はそれがなかったおかげで、今こういう仕事をしているのかな。
平岡:普段から妄想をしていて、撮影前は「自分だけなんじゃないか」と思っていて。でも、台本を読んだり、スタッフさんから聞いたりして、僕だけじゃないんだと始めて知りました。(演じることは)最初は恥ずかしかったですけど、恥ずかしがっているとスタッフさんから怒られるので(笑)。いつの間にか、恥ずかしいと思っていることが恥ずかしいと思うようになって、(撮影の中で)脱ぐことにも抵抗がなくなってきました。

平岡さんは草彅さんとの共演シーンが多いですが、印象はどうでしたか?

平岡:相手に演じているのを感じさせないような表情やオーラを出せるのがすごいと思いました。撮影が始まる前は、監督に怒られたりしているのを見て「リラックスしてやっていいからね」と言って下さったりもしました。

なるほど。ちなみに、宮藤監督は厳しかったですか?

平岡:厳しかったです(笑)。芝居のこともそうですけど、恥ずかしがるなと言われることが多かったです。
宮藤:でも、恥ずかしいですよね、普通に(笑)。

草彅さんが演じるからこそ、下井は面白さが増すキャラクターでした。人物像について話し合いましたか?

宮藤:それがあんまりなくて。衣装合わせのときかな?「台本すげえおもしろいよ」「この役かっこいいよね」とか言ってくれました。撮影中は、ずっと克也のことばかり見ていました。克也が変わると下井が変わるんで。すごく柔軟な役者さんですよね、草彅君は。

中学生男子の妄想が詰まった作品ですが、女性にとっての見所はどこでしょう?

宮藤:「女性にどうやって観せるか」これがなかなか難しくて(笑)。でもその答えは今のところまだ見つかっていないという(笑)。まぁ、観りゃおもしろいですよっていうのがあります。あと「男子が女子に隠していたのはこれだったのか!」っていう、男性の今まで知らなかった生態を知ることができる映画はなかなか無いと思います。そういうのも観られるので観て下さい!

Profile

<ヒラオカタクマ>
1998年、香川県生まれ。「252生存者ありepisode. ZERO」(08/NTV)で俳優デビュー後、「平清盛」(12/NHK)や『おおかみこどもの雨と雪』(12)の声の出演など活躍の場を広げる、今最も注目されている若手俳優の一人。

<クドウカンクロウ>
1970年、宮城県生まれ。91年より「大人計画」に参加。脚本家としてドラマ「うぬぼれ刑事」(10)、映画『舞妓Haaaan!!!』(07)、『なくもんか』(09)など話題作を次々と世に送り出す。現在放送中のドラマ「あまちゃん」の脚本も担当。『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)で映画監督デビューし、2005年度新藤兼人賞金賞受賞。今作は『少年メリケンサック』(09)以来3作目の監督作。

Storyストーリー

©2013「中学生円山」製作委員会

中学生円山

【監督・脚本】宮藤官九郎
【出演】草彅 剛/平岡拓真/遠藤賢司/ヤン・イクチュン/坂井真紀/仲村トオル ほか

中学2年生・円山克也(平岡拓真)は、あるエッチな目的を達成するため、身体をやわらかくする自主トレに励む毎日。限界まで背骨を折り曲げると、ついに妄想の世界にトリップするようになる。そして、同じ団地の謎のシングルファーザー・下井辰夫(草彅 剛)が「近所で起こった殺人事件の犯人かもしれない」と妄想を始めるが―。『少年メリケンサック』(09)以来4年ぶりに宮藤官九郎がメガホンをとる、究極の“妄想アクション”が誕生!

中学生円山の公開情報

監督・脚本 宮藤官九郎
出演 草彅 剛/平岡拓真/遠藤賢司/ヤン・イクチュン/坂井真紀/仲村トオル ほか
公式HP http://maruyama-movie.jp
公開 5月18日(土)よりOSシネマズミント神戸ほかで公開