Interviewインタビュー

映画『犬の首輪とコロッケと』
長原成樹監督&鎌苅健太さん インタビュー

“成樹さんが僕のことを捨てんと最後まで指導してくれたのはありがたかったです。”

―長原さんが監督されたことに驚きなんですが…。

長原:俺は何もできないと思ってんな!(一同笑)それに僕はもともと映画スターですよ。20年前主演で。『ブラックレイン』もちょっとだけ出てるんですから!

―失礼しました(笑)初めての監督はいかがでしたか?

長原:楽しかったですよ。自分の一言でみんな動いてくれるし。でも撮影期間は9日間で(一同驚)スタッフも僕もほとんど寝てないですね。それでも楽しかったです。終わる時、寂しかったですもん。日数はあるにこしたことはないですが、死ぬ気でやればできるもんですね。でも変な前例を作ってしまったので、次は「3日でいけ!」とか言われるかも(笑)。

―ご本人役を鎌苅さんにお願いしたのは?

長原:オーディションなんですが、やっぱり関西弁はしゃべれんとね。顔とか(本人と)全然違うでしょ?男前やし。(周りの目を気にして)…ええやん!映画ぐらい(一同爆笑)。

―そのセイキ役、素晴らしかったですが、どう演じようと思いましたか?

鎌苅:自分にない経験や、分からなかったこともたくさんあったので、とにかく成樹さんの話を聞きました。現場でも細かく伝えてもらっていたので、自分の拾える限り拾おうと思いました。
長原:技術なんて後から付いてくるもんなんですよ。伝えたのは「絶対こて先でやったらあかん」ってことです。気持ちでいけば伝わるんですよ。僕も初めての監督やし、技術もない。だからぶつかっていかないとね。役者もそうやし、それが説得力ってことやしね。

―山口さんをお父さん役にしたのは?

長原:「あ、これはぐっさんやな」と思って、すぐ直接電話しました。「この役はお前か、もしくはロバート・デ・ニーロやで!でもデ・ニーロは断られたから頼むわ!!」って(一同笑)。原作も読んでくれていたので、すぐOKくれました。ありがたかったです。

―鎌苅さんにとってはあまり経験ない役柄ですよね?

鎌苅:あんな激しいケンカもしたことなかったし、頭突きとか全然演技できなかったんですが、リアルにいけ!って、目の前で成樹さんが激しい手本を見せてくれた時は、その勢いにビックリしました。現場で教えてもらったことはたくさんありましたね。ご本人を目の前にプレッシャーもありましたが、もっとうまくやりたいと思う歯がゆい気持ちもありました。でも成樹さんが僕のことを捨てんと最後までずっと指導してくれたのはありがたかったです。

―あのパンチパーマは?

鎌苅:本当です。芸術ですね。あんな細いコテあるんですね。"職人"って感じです。
長原:メンバー全員でやったんで、布施の床屋さんはパンチバブルがやってきました(一同爆笑)。世界で一番美しいわ。床屋のおっさん久々やって喜んどったもん。

―最後にメッセージを。

長原:ストレートな愛の映画だと思うので、親とか仲間との、こんな形の愛もあるんだなと知ってもらいたいですね。これを見て「成樹もあんなんなら、自分はもっといけるわ!」と前を向いてもらえたら嬉しいかな。
鎌苅:本当に愛がテーマの映画です。自分の周りの人達のことを自分がちゃんと思っていれば、周りからも思ってもらえ、一番辛い時に前を向かせてくれる。真っすぐなところがいい作品なので、見て温かくなってください。

Profile

<ナガハラセイキ>
1964年4月18日、在日コリアンとして大阪市生野区に生まれる。漫才コンビ・ヤンキースとしてデビュー。『探偵ナイトスクープ』等に出演、多方面で活躍中。

<カマカリケンタ>
1984年2月17日、大阪府出身。05年にデビュー映画や舞台で人気を博し、バラエティ番組から結成したバンド『ココア男』のボーカル&リーダーでも活躍。今大注目の若手俳優。

Storyストーリー

(C)2011「犬の首輪とコロッケと」製作委員会

犬の首輪とコロッケと

【監督】 長原成樹
【出演】 鎌苅健太/ちすん/中村昌也/山口智充 ほか

大阪・生野。
毎日が笑いとケンカに溢れてた、冗談のような真実の物語

大阪・生野。毎日コロッケとキムチしか出さないおとうちゃんの子供として生まれたセイキ。相棒のタツヤ、ガリ勉のトシ、いつも殴り合う悪友でライバルのヤマトらと、ケンカ・窃盗に明け暮れることがあたりまえで、そんな毎日に疑問など全くなかった。
ある時、友人からミチコという女性を紹介され、今まで周りにはない存在に好意を持つようになる。彼女のため「あの頃ダサいと思うてた大人に、俺はなるんや!」とタツヤの強引な誘いで『笑い』の舞台に立ち、<人を笑わせる>喜びを覚えたセイキは、いつしか本気で芸人を目指していく。しかし、ミチコはある秘密を隠していた…。自伝小説を映画化!自ら監督に名乗りを上げ、主演のセイキ役に今、大注目の鎌苅健太が熱演。笑いと感動の真実の物語。

犬の首輪とコロッケとの公開情報

公開 1月28日(土)
監督 長原成樹
出演 鎌苅健太/ちすん/中村昌也/山口智充 ほか
主題歌 木村充輝『夢の町』
公式HP http://www.inukoro.jp/
劇場 09シネマズHAT神戸《TEL.0570-011-109》