Interviewインタビュー

『大塚 愛 LOVE HONEY LIVE TOUR 2017』
大塚 愛さんインタビュー

”昔から女性と分かち合ったり励ましあったりしてきたので、女性が元気になる曲というのが一番念頭にありますね”

女性の共感を呼ぶ遊び心溢れる楽曲で人気を博すシンガーソングライター大塚 愛さん。2年9ヶ月ぶりのリリースとなるシングル『私』は“今、私をもっと生きよう”というテーマで、フジテレビ系ドラマ『嫌われる勇気』の主題歌として制作された。過去や他人の評価にとらわれない、ありのままの女性の強さと美しさを描いた本作に込めた想い、大塚さん自身の今について話を伺った。

―『私』の曲作りはどのように行われたのでしょうか?

今回はドラマの台本やアドラー心理学についての情報、プロデューサーさんのお話などをもとにイメージを膨らませていきましたね。ドラマの主人公である蘭子さんが過去の経験からどのように気持ちの持ち方や自分のあり方を学んで、どのように今まで歩んできたのか、そういうことをひたすら想像して、きっと彼女だったらこうするだろうなとか、こう思ったんじゃないかということを考えて書きました。自分が見ていないものは言葉として出にくいので、知らず知らずに自分が感じたり見たりしていることも言葉になっていると思いますね。“私”というのは蘭子さんのことですが、それだけじゃなくて聞いた人自身でもあればいいなと。

―前作のアルバム『LOVE TRiCKY』に引き続きエレクトロな楽曲。しっとりしたラブソングやポップな曲のイメージを持っている人には新鮮な一面となりますね。

前作を知らない方は「おっ」って思うかなと。プロデューサーさんは「バラードだけど勇気を感じられるような、明日も頑張っていこうと強く思えるような楽曲を」とおっしゃっていたんですよ。でも私の中で強く頑張ろうと思える曲でバラードとなるとちょっと重い感じになってしまう気がしたので、もっと気持ちが上がってつい歩いていきたくなるようなテンポ感とグルーブ感のあるものがいいなと思って、こういうアレンジになりました。

―MVも大塚さんが街中を颯爽と歩いていく内容になっていますね。

ドラマの台本でラストの部分のト書きに「蘭子ずんずん歩く」って書いてあって、ここで曲がかかるんだと思ったので、蘭子さんが歩く姿に合うように曲を作りました。MVではどうしても冷たい雰囲気の都会の中を歩きたかったんです。まだまだ男性社会のこの世の中で女性が日々色んなものに立ち向かって働いているという環境は、無機質なビルの中というイメージに近いのかなと思ったんです。その中を颯爽と歩いていく姿に女性の強さを描きました。

―ジャケット写真はセルフポートレートということですが、ご自身で撮影した理由は?

元々写真は好きなんですが、自分が見て撮った対象のことはすごく愛しいと思うんですよね。だからカメラマンさんが撮るのではなく、自分が自分に対してもその好意を持って向き合った写真が使えたらいいなと思ったんです。何枚も撮れば奇跡の1枚が必ずあるっていう諦めない姿勢で挑みました(笑)。角度も変えながら、もう必死です(笑)。

―2曲目の『サクラハラハラ』も女性を描いた楽曲ですが、『私』とはまた違う色気のある一面を描いていますね。

普段からいかにも女性らしい女性というのは胡散臭いなと私は思っていて。男性を見て「この人だ」と思った時に女性スイッチみたいなものが発動して、女性が女性らしくなっていかに男性を仕留めるのか、そういう女性の怖さを描きたかったんです。女性って怖い生き物じゃないですか(笑)。その美しさに隠された内なる黒いものが夜の桜のイメージと私の中でリンクしたんです。

―それもある種の女らしさですね。いわゆる男性が思う儚げな姿ではないと。

そんな清楚な女いない!(笑) 少なくとも私はまだ出会ったことがないですね。女性はみんな頭がいいですから。

―3曲目『女子シェルター』は直球のメッセージが印象的なパンチのある曲ですね。

他の2曲がすごく真面目なアプローチで入っていて「首が締まる〜!息をさせてくれ〜!」みたいな状態だったので、もう真面目ではいられないと3曲目で遊んでしまいました(笑)。女性って塊になると急にすごく強い生き物になるじゃないですか。例えばバーゲンの時の女性の怖さ、大軍になれば怖いものは無いって感じですよね。そういう感じを表現した曲なんですが、男性が聴いたらドン引きでしょうね…(笑)。でも堅い考えの男性が多い中で、この曲を聴いて考える余地を持ってくれる人がいたらすごく素敵ですね

―3曲全てから自立した女性が見えますが、曲を作る上で統一したテーマはありますか?

昔から女性と分かち合ったり励ましあったりしてきたので、女性が元気になる曲というのが一番念頭にありますね。相談したりされたり、持ちつ持たれつ固まって、時には愚痴も言いながら、でも最終的には女性はみんなやっぱり可愛いなって思いますから。最後には「みんなで幸せになろうね!」という思いを込めています(笑)。

―もしもっと昔に“私”というテーマで作っていたら全く違う作品になっていましたか?

昔は自分の気持ちも相当幼くて、“私”ってものを考えることもなかったと思いますね。もちろんドラマの世界をいただいて作った曲で、それが無ければ今こういうところにいなかったかもしれないですけど。昔はもっと保守的で、自分の声に似合うものや自分のイケてない声をいかにイケてる風に見せかけるかで曲を自分の中で狭めていた部分もありました。今こうやって、「似合ってないかもしれないけど歌ってみよう」って思って、ひとつ幅が広げられるようなシングルに出会えたのは大きなことだと思います。

―これからどんな“私”になっていきたいと思っていますか?

何歳になってもその歳のベストの私でいられたらいいなと。きれいの物差しって男性女性で違うし人それぞれで、何をもってきれいとするのかも違いますけど、総合的に魅力的な人になりたいなと思います。体はどんどん衰えていくので、そうなったときにいかに内面を磨いておくか。何もしなくても若くいられる歳でもないですし、人の内面って外見に出ていくと思うんですよね。心の中でモヤモヤしたものがあったり卑屈になったりすると、やっぱり顔も不細工になりますし、自分に限界を作らないで自由に自分と向き合えたらいいですね。

―4月にはアルバム『LOVE HONEY』の発売も予定されています。どのような作品になりますか?

これもまた“ザ・女性”を描いたアルバムですね。男性にとって愛しいな食べたいなと思える女性、というのがテーマです。やっぱりこのアルバムも女性の栄養剤になったらいいなと思っています。

―大塚さんは関西出身ということですが、神戸の印象や思い出はありますか?

大阪出身の私から見ると、神戸はおしゃれで、京都は格式が高いです。なのでデートはやっぱりまず神戸からで、ちょっと大人になると京都へって感じですよね。実際に神戸にデートに行った思い出もありますよ。モザイクで花火が上がるって言われて行ったら、日にちが違ったみたいで…、いくら待っても花火が上がらなくて。クリスマスの寒い中で「上がんな〜い!」って、そんな悲しい思い出があります(笑)。

―最後にメッセージをお願いします。

ストレスとか疲れとか、日々色んな悪玉菌が発生すると思うので、音楽や食べ物やファッションなど、何でもいいので毎日1つでも好きなものが多くなるように過ごしてほしいですね。私もその1つになれることを目指して音楽を作っているので、ぜひ聴いてみてください。

Profile

<大塚 愛>
1982年生まれ、大阪府出身のシンガーソングライター。2003年シングル『桃ノ花ビラ』でメジャーデビュー。代表作は『さくらんぼ』や『金魚花火』『PEACH』など多数。2015年にエレクトロを基調とした7thアルバム『LOVE TRiCKY』をリリース。イラストレーター、絵本作家、楽曲提供など、クリエイターとしての一面も持ち合わせる。

Musicミュージック

大塚 愛 LOVE HONEY LIVE TOUR 2017

大阪公演 2017年7月9日(日)

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Single 『私』 発売中

1.私
2.サクラハラハラ
3.女子シェルター

【CD+STYLE BOOK】AVCD-83772 2,484円(税込)
【CD+DVD】AVCD-83773/B 1,944円(税込)
【CDシングル】AVCD-83774 1,296円(税込)

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Album 『LOVE HONEY』 4月12日発売

1.HONEY 2.私 3.QueeN
4.TOKYO散歩 5.サクラハラハラ
6.HEART BREAK 7.モノクロ 
8.make up 9.FrogFlag 10.HEY!BEAR
11.スターターピストル 12.日々、生きていれば

【CD+グッズ】AVCD-93665 4,644円(税込)
【CD+DVD】AVCD-93666/B 4,212円(税込)

大塚 愛 LOVE HONEY LIVE TOUR 2017の公演情報

大阪公演日時 2017年7月9日(日)16:15開場/17:00開演
場所 大阪 BIG CAT
(大阪府大阪市中央区西心斎橋1-6-14 心斎橋ビッグステップ)
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料金 スタンディング 6,000円(税込、ドリンク代別途)
問い合わせ キョードーインフォメーション
TEL 0570-200-888
大塚 愛 Official Site http://avex.jp/ai/