Interviewインタビュー

舞台『世界』 
広瀬 アリスさん インタビュー

”初舞台、今からドキドキしていますが正面からぶつかっていこうと思っています”

「赤堀雅秋×シアターコクーン」の第3弾『世界』の大阪公演が2017年2月4日と5日に行われる。劇作・演出家の赤堀雅秋さんが原点に立ち返り描く新作は「市井の人々とその暮らし」。繊細で丁寧な人間の描写、陰影あるキャラクター造形、そして溢れだす生々しい感情…そこから“世界”の成り立ちが透けて見えてくる。赤堀ワールド全開でミニマムな人間関係の「やるせない喜劇」が繰り広げられる。本作品が初舞台となる広瀬アリスさんに見所や意気込み、そして来年2017年の目標などについて話を伺った。

―以前から舞台に出演してみたかったということで、念願の初舞台ですね。

事務所に入ってから、鈴木杏さんや勝地涼さんなど先輩方の舞台を何度も観に行かせていただいていました。特に「ムサシ」という舞台は3回ほど観させてもらったので、すごく印象に残っています。以前は時代劇に対して苦手意識を持っていたんですけど、「ムサシ」はテンポが良くて、笑えるところもありますし、見応えがあってすごく面白かったです。自分もいつかは挑戦したいなと思っていたんですけど、まさかこんなに早くお話がくるとは思っていなくて(笑)、いざ出演するとなるととても緊張しています。

―映画やドラマと、舞台との違いは?

やっぱり、観客の目の前で演じるということが大きく違うと思います。生だからこその空気感もありますし。自分がその舞台に立ってお芝居をするということが、まだ正直想像できていないんです。「できるかな?大丈夫かな?」という不安な気持ちが大きくて、舞台に立った時に頭が真っ白にならないかなって心配しています。映画とかドラマを撮影している時は、どこかで余裕を持っているというか。間違えても撮り直しがきくし、とりあえずその時撮影している1テイクを考えたら良かったりとか、そういうことが舞台では通用しないので。今からドキドキしてます(笑)。でも、とりあえず正面からぶつかっていこうと思っています。やってみて初めて気づくことや吸収できるものもあると思いますし、先輩方がたくさんいらっしゃる中で勉強させていただきながら、頑張っていきたいです。

―本作を手掛けた赤堀さんについての印象を教えてください。

作品を観させていただいた時は、人間関係を生々しく描いてらっしゃるので、どういう方なんだろうなって思っていました。今回、初めて実際にお会いして、私が芸能界に入ったきっかけとかをお話させていただいたんですけど、1時間も経たないくらいで「あ、もう大丈夫です。だいたい分かったんで」って言われて、心の中で「え!?何が分かったの!?」ってびっくりしました。その時は「あ、はい」って答えただけだったんですけど、部屋を出た瞬間に「怖っ!」って言っちゃいました(笑)。

―赤堀さんは“透徹した人間観察者”とも言われていますが、広瀬さんは人間観察をすることはありますか?

よくします。街を歩いている時はずっと人ばかり見ていますね。その人の目線に立ってみたり、その人のことをどんな人かなって勝手に想像したりします。気持ち悪いなって自分でも思うんですけど(笑)、そういうことをするのが好きでよくしちゃっています。

―ご自身の性格についてはどう分析されていますか?

面倒くさいがりじゃないですかね。自分でも面倒くさい人間だなって思う時もありますし、私みたいな人が友達にいたら嫌だろうなって思います(笑)。テンションが1日の中でコロコロ変わったり、喜怒哀楽の波が本当に激しいんです。気分屋ですし…。お仕事のことで落ち込む時も多いんですけど、やっぱり友達と会ったり、好きな漫画の話をしている時はテンションが上がります。

―落ち込んだ時は、どうやって気持ちを切り替えるんですか?

切り替える術を知らないので、落ちるところまで落ちます(笑)。底についた状態からクッとあがる時があるので、それまでひたすら我慢という感じです。

―本作のタイトル『世界』にちなんで、こんな世界があったらいいのになと思う、憧れの世界を教えてください。

…「漫画の世界」です。最近、読む時間が作れていないので、時間を気にせずずっと漫画が読める世界に行きたいです。

―現在公開中の映画『L-エル-』では今までにないキャラクターに挑戦されていましたが、今振り返ってみていかがですか?

この作品はある女性の孤独で壮絶な人生を綴った物語で、きれいごとではなくて人間の泥臭い部分を描いています。明るい映画ではなかったんですけど、私はそういうお話が嫌いではないので大変ながらも楽しんで撮影できました。今回、少女時代から老女までを1人で演じさせていただいて、年代によって周りの環境も違いますし、色が変わっていくというか。1人の女性を演じているんですけど、何人もを演じているかのような感覚で、それは初めての体験でした。今までにない役柄だったので、新たな発見もありましたし、今後女優のお仕事をやる上で引き出しが1つ増やせたかなと思います。もっと追求して、レベルアップしたいです。

―2017年には主演映画『巫女っちゃけん。』も公開されますね。

これはコメディ作品で、撮影もすごく楽しかったです。クランクインの前に踊りや礼儀作法など巫女の基本動作を学んだんですけど、巫女になりたくない女の子のお話なのでそういうのは全部ぶち壊してって監督から言われてしまって。結局作中では事前に覚えたことが1つも活かされませんでした(笑)。

―様々な役柄を演じられていますが、今後挑戦してみたい役などはありますか?

悪役です。今までの「広瀬アリス」のイメージを崩すような役をやってみたいです。

―2016年の振り返りと、2017年の目標をお聞かせいただけますか?

2016年はいろんな作品に出させていただいて、駆け抜けたなって感じがします。主演映画の公開もありましたし、いろんな意味でも、人生の中で一番いい1年だったかなって思います。2017年は、お仕事は引き続きマイペースに頑張りたいです。休みの日に上手く時間を使えていなかったりするので、時間をもっと有効に使って、余裕を持てるようになりたいです。

―最後に舞台の意気込みをお願いします。

初舞台なので先輩方からいろんなことを学びながら、しっかり稽古をして、それを舞台の上で全部出していきたいと思っています。ある日常の1ページを切り取ったような人間関係を描いているので、よく見る風景というか、共感できるものがあると思います。ぜひ劇場にお越しください!

Profile

<広瀬 アリス>
1994年12月11日、静岡県出身。08年に女優として活動を初め、09年に「ミスセブンティーン」でグランプリを受賞し、同誌専属モデルに。「妄想彼女」や「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」など多数のテレビドラマのほか、映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』や主演映画『L-エル-』などにも出演。2017年公開待機作には、ヒロインを演じる『新宿スワンⅡ』や主演作『巫女っちゃけん。』、『氷菓』があり、2017年1月2日にはスペシャルドラマ『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助 伊勢志摩で大漁!初めての出張編』、1月11日にはスペシャルドラマ『愛を乞うひと』が放送される。

Storyストーリー

シアターコクーン・オンレパートリー2017『世界』

【作・演出】赤堀雅秋
【出演】風間杜夫、大倉孝二、早乙女太一、広瀬アリス、青木さやか、和田正人、福田転球、赤堀雅秋、梅沢昌代、鈴木砂羽

多彩なキャストと共に描き出す“世界”のはじっこ。人生は喜劇である。

シアターコクーン・オンレパートリー2017『世界』の公開情報

大阪公演期間 2017年2月4日(土)13:00~/18:00~
2017年2月5日(日)13:00~
作・演出 赤堀雅秋
出演 風間杜夫、大倉孝二、早乙女太一、広瀬アリス、青木さやか、和田正人、福田転球、赤堀雅秋、梅沢昌代、鈴木砂羽
会場 森ノ宮ピロティホール
(大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
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料金 10,000円(全席指定・税込)
 ※未就学児入場不可
問い合わせ キョードーインフォメーション
TEL.0570-200-888(10:00~18:00)